「犬の十戒」犬、猫を飼う準備や費用よりも必要なこと…ペットを飼う理由まちがってませんか?

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知っておきたいこと

スコティッシュホールドのオス、トトちゃんです。

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はるばる名古屋からやってきました。

約6年前、当時は主人と二人で生活していたんですが特に寂しいということはありませんでした。ふと見たインターネットで、里親に募集されていたとても愛くるしい子猫たちを見つけてしまったのがはじまりです。二人とも実家に猫を飼っていたおかげで愛猫家であり、なによりその子猫たちが可愛すぎてソッコーで名古屋まで会いに行きました。

ぷりぷりしたちっちゃいのが4、5匹いたんですが、そのなかでも、もこもこの、まんまるい、ご飯をいっぱい食べて、ドシっとしたやつがいたんですね。またこやつだけが私たちに寄ってきてなにやらアピールするんですよ。私と主人は一瞬でこやつに惚れ込みました。そして、その日のうちに当時暮らしていた奈良まで連れて帰りました。主人が「トト」と名付けてくれました。名前に深い意味はないそうですが、トトとしか言いようが無いとのこと。たしかに今やトトとしか言いようがありません。

トトは猫離れしている猫で、どちらかといえば犬です。猫の性格としては無邪気にやりたい放題あそんで、お世話されたいものです。しかし、トトにいたっては飼い主の気持ちを察して、甘えて欲しいときに甘えてくれたり、少し待って欲しいときには引いてみたりと、猫離れした気遣いが出来るのです。猫のきぐるみの中にちっさいおっさんが入っているのではないかと錯覚するくらいおりこうさんなんです。うすうす気付いてはいたんですが、彼が三歳のときに、背中のジッパーを開けて出てきたおっさんが一服しているのを、忘れ物を取りに帰ったときに目撃しそっとドアを閉めたことがありました。

とにかく、超天然でマイナスイオンが出ていて、ちょっとどんくさくて、めちゃくちゃかわいくて、むぎゅーってしたくなる、ふわっふわのにくめないやつなんですね。

 

メインクーンのオス、ラウちゃんです。

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手前がラウちゃん

彼もはるばる滋賀からやってきました。

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うちに来て間もない頃

先住猫のトトが凄く凄く寂しがるのと、猫は兄弟や友達がいたほうが健全に育つとの情報があり、ちょっとどんくさいトトをリードしてくれそうな賢明な猫さんを探すことになりました。そこで、いろいろ調べてくれていた主人がメインクーンの性格がトトとマッチすると、鼻息をフンフンいわしながら熱弁していました。メインクーンの性格は、

メインクーン(Maine Coon)は、イエネコの中でも大きな品種のひとつであり「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」という愛称を持つ身体的な特徴と、その賢さと遊び好きなことでも知られている。

メインクーンは、極めて賢く、器用で、遊び好きな猫種である。足先を器用に丸めて物を持ち上げるなど、前足を良く使う傾向にあるため、棚の戸を開けたり、水道の蛇口を開いたり、トイレを流したり、小さなものを持ち上げたりすることを簡単に覚えてしまう。中には、直接ボウルに顔を近づけるのではなく、前足を使ってエサや水を飲むメインクーンも見受けられる。

メインクーンは、平均以上の知能を持っているため、トレーニングしやすい猫種のひとつであるといわれている。

「引用」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。

 

なんかトトとうまくいきそうだ。寂しがるトトを包み込んでくれそうだ。そう感じました。

そうこうしているうちに、当時、滋賀県にあったキャッテリーアマングループというブリーダーさんを訪問することになりました。

たくさんのメインクーンたちが暮らしており、みんなとにかく温厚な感じがしました。どの猫さんたちもクオリティが高すぎてなかなか決められず、そこにいたほとんど全ての猫さんとたわむれたと思います。そんなとき、別室から一匹のちっさいお人形さんの様な子猫を連れてきていただきました。その仔はかわいくて、温厚で、性格はぴか一でした。メインクーンは大型に成長する種類で大きい個体は10キロにもなるみたいなんですが、そんなに大きくなるとは想像がつかないくらいとにかくかわいらしい子猫でした。主人が言いました。「この子にしよう。」、異論はありませんでした。

その日のうちに、奈良まで連れて帰ることになりました。トトと仲良くできるか不安でした。最初はやっぱりお互いに警戒していましたが、なにも心配することはいりませんでした。徐々に打ち解けて今や完全なる兄弟です。

主人が、「ラウ」と名付けてくれました。インドネシア語で海です。海の様に大きくトトを包み込んでくれればという想いと、私がバリをイメージしたスパを経営し現地で研修を受けるなどインドネシアにつながりがあることと、ラウの毛色はメインクーンには珍しく黒毛で海がを連想させるからです。

ラウは、すくすくと大きく育ち今やトトよりも大きくなりました。性格は、メインクーンには珍しく無邪気な天然さんです。よく言えば猫らしい猫です。

ということで、我が家には二匹の天然さんが平和に暮らしております。寂しがってしかたがなかったトトがボスとなり、ラウがその手下という縮図ができあがり、当初期待していた関係性とは正反対ですが彼らなりになんとかうまくやっているのです。

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私たち夫婦は、猫たちをいつも気にかけて、食事や水に気を使い、トイレは常にきれいな状態を保ちました。出かける際は後ろ髪を引かれた思いになり、外出中にネットで家の状態を確認できればいいなとも思いました。毎日いっしょにたくさん遊び、少しの体調変化にも気付き、猫たちが私たちの生きがいでした。

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しかし、私たちに待望の子供が授かり、私たち家族の生活が一変しました。

何をするにもわが子が一番となり、猫たちに気をかけている暇もなくなりました。猫たちは寂しがって近寄ってきます。そんなときでも「ちょっと待って、あとでね。」と言うことが多く、寂しい思いをさせていました。心の中ではわかっているんです。トトとラウに少しでも時間をさいてやりたいし、すごくすごく寂しがっているのは十分わかっているのです。でも、生まれたてのわが子からはやっぱり目を離すことはできないんですね。だから、心の中で「ごめんね。」と何回も謝りました。

育児生活が数ヶ月経ち、あるときネットで犬の十戒というものを知りました。

犬の十戒

1. 私の寿命は、10年。長ければ15年。
何があっても最後まで、あなたのそばにおいてもらえますか。
私を飼う前に、どうかそのことをよく考えてください。

2.あなたが私に望んでいることを、ちゃんと分かるようになるまで
少し時間をください。

3.私を信頼して下さい……それが何より嬉しいのです。

4.私のことをずっと叱り続けたり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。
あなたには仕事や楽しみもあるし、友達もいるけれど
私には….あなたしかいないのです。

5.時には私に話しかけて下さい。
たとえ、あなたの話す言葉はわからなくても、
あなたの声を聞けば、私に何を言ってくれているのか、分かるのです。

6. 私のことをいつもどんな風に扱っているか、考えてみてください。
あなたがしてくれたことを、私は決して忘れません。

7. 私を叩く前に思い出して下さい。
私には、あなたの手の骨など簡単に噛み砕ける歯があるけれど、
決してあなたを噛まないようにしているということを。

8. 言うことをきかないとか、手におえないとか、怠け者だと叱る前に
そうさせてしまった原因が無かったか、思い起こしてください。
ちゃんとした食事をさせてもらっていたでしょうか
太陽が照りつけている中に、長い間放っておかれたことはなかったでしょうか
老いた私の心臓が弱っているせいで、動けないのかもしれません。

9. 私が年老いても、どうか世話をして下さい。
私達はお互いに、同じように歳をとるのです。

10.最期のお別れの時には、どうか私のそばにいてください。
「つらくて見ていられない」とか「立ち会いたくない」とか
そんなこと、言わないでほしい。
あなたがそばにいてくれるなら、
私は、どんなことも安らかに受け入れます。               そして、どうぞ忘れないで。
私がいつまでも
あなたを愛していることを。

これを読んで心を締め付けられる感じがしました。ネコたちに寂しい思いをさせていたんで。

犬の十戒の内容はネコたちを飼うと決めたときから十分に理解していたことです。そして、最後まで責任をとると腹に決めて今までやってきました。しかし、育児生活とペットとの生活の両立はなかなか難しいものです。人間ですから誰に対しても100パーセントの対応はできません。とはいえ、ネコたちを家族に招きいれたものとして犬の十戒を胸に刻んで進んでいきます。

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